Home > 広告戦略の話題 TOP > 空き地の看板-ニッチメディア-。
目白通りのビルの隙間に、空き地を利用した看板広告を見つけました。
広告屋さんは実に何でも広告媒体にするものです。
レシートの裏からコースターまで、スペースさえあれば広告媒体にしてしまいます。
コピー用紙の裏を広告媒体として話題になった学生ベンチャー企業もあります。
例えば、海水浴場のビーチパラソル何百本に広告を掲げて幾らなんていうのもあります。
テレビCM、新聞広告といったマス広告以外の広告を、総称してニッチメディアと呼ぶことがあります。
まさに「隙間」の広告です。
ニッチメディアを大まかに分類すると、
●屋外広告に類するもの
交通広告、ビジョン広告、看板、ラッピング広告など。
●屋内(インストア)広告に類するもの
店頭ビジョン、ポスター等掲示物、レジ袋封入広告、レシート広告、サンプリングなど。
●マスメディアに準じるもの
ケーブルテレビCM、雑誌同封広告、会員誌広告、フリーペーパーなど。
マス広告が大まかなターゲティングしか出来ないのに対し、ニッチメディアの利点は、より戦略的な展開が可能だということ。
例えば、学生だけに訴求したい、主婦だけに訴求したい、富裕層だけに訴求したい、特定の地域にだけ訴求したい、といったことがニッチメディアはしやすいのです。
また、マス広告と組み合わせること(クロスメディア)によって、相乗的な効果を発揮するケースもあります。
一時期、隆盛を極めたフリーペーパーは、乱立と過当競争で魅力を失っていきました。
成功例が現れると、すぐに追随する業者が現れます。
さらに、不況下でいち早く削られるのが広告費。主要駅の大型ビジョンの広告も枠を埋めるのもたいへんのようです。
仕掛けが大掛かりなほど、不調時のダメージは大きいもの。
ニッチメディアが生きていくためには、固有の価値-ターゲット層なり、仕組みなり、スケールなり-が不可欠です。
しかし、既にあらゆる挑戦が行われてきたニッチメディアの世界で、新たにそれを見つけるのはなかなか容易では無いようです。
2009.07.31
記事制作:管理人
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