Home > Webの話題 TOP > アクセス数アップを考えたWebサイト構築。
企業がホームページ(以下、Webサイト)を作る際、多くの場合は、まず見た目を重視し、次に中身と考えがちです。「初めにデザインありき」。貴社のWebサイトはそのように作られませんでしたか? 後になって、「アクセスが伸びない」とSEO対策に頭を抱えているのではないでしょうか。
デザインは良いに越したことはありません。中身も、企業や製品のコンセプトをしっかりと表現することは大切です。但し、それはチラシ・パンフレット・DMなどの広告的発想です。
Webでは、それだけでは集客(アクセスアップ)に繋がりません。
『広告』と『Web』の違いを考えて見ましょう。
上図に表したように、広告では媒体を選ぶ事によって、消費者の中から「セグメントされたターゲット」に訴求します。従って、良いデザインやメッセージは、それを届けられたターゲットの関心を動かすことが可能です。より強力な媒体を使うことで、消費者への影響力を大きくすることができるのです。
一方、Webでは、消費者は、Google、Yahoo!などの検索エンジンを駆使し、「自ら動く」のです(もちろんWebマーケティングには、広告的手法もありますが、ここではWebサイトの役割に話を絞ります)。すなわち、自社サイトが、検索エンジンに評価されるほど、消費者への影響力が高まるのです。
「検索エンジンでの上位表示」というと技術的な話になりがちです。実際、SEO対策には多少のテクニックは必要です。しかし、ここで注目して欲しいのは、検索エンジンの背後には「自ら動く消費者がいる」ということです。
キーワードだけ最適化し、特定のキーワードで検索上位に表示されたとしても、内容が粗末であれば、リピーターは見込めませんし、検索エンジンが評価の対象とする被リンクは増えないでしょう。
ターゲットを含む不特定多数の消費者が望んでいるのは「役に立つ情報」です。
例えば、あるターゲット層(業界にしろ、個人にしろ)をマーケットとした商品(サービス)のサイトを構築するならば、その周辺の問題点やトレンドを幅広く察知しましょう。
上図は、不動産管理会社を例に、アクセスアップを意識したサイト構築のモデルです。
一般に、不動産管理会社では、「空室対策」、「利回り」、「土地有効活用」、「経費削減」、「リフォーム」といったサービスの紹介が中心となるでしょう。
しかし、ターゲットの広い関心を考えることで、不動産管理会社に関心の無いオーナーが「少子化」、「地震」、「相続」といった言葉で検索しても、自サイトに辿り着くようにできるのです。
最近、blogサイトを併設する企業が多くなりましたが、これも多様なキーワードを発信しやすいという面があります。
ここで取り上げた例は、一つのケースに過ぎません。商品や市場によって、とるべき戦略は異なってくるでしょう。
SEO対策を成功させるには、単に検索上位に表示させるテクニックだけではなく、検索エンジンの背後にいる「自ら動くターゲット」を見つめたサイト構築が必要なのです。
2009.08.22
記事制作:管理人
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